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マーク・フォード氏マスタークラスまとめ [マリンバ]

先週3日間続けてお目にかかった マーク・フォード氏とは こんな方です

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アメリカのマリンバ(打楽器)奏者で Percussive Arts Societyの前会長
現在は ノーステキサス大学で教鞭をとられています
ベルジュロ というフランス製のマリンバのアーチストで また作曲もされます
マリンバの響きの生かされた とても素敵な曲を書かれます

アジアツアーの最中に 輸入代理店である ダイナスティ・ジャパンの招きで来日
さいたまの他 各地でコンサート・マスタークラスを行われ 
同行していた美しくお若い奥様と共に 次の滞在地中国に向かいました

覚え書きとして マスタークラスやコンサートのまとめをここに!
恥ずかしなから 彼の自作曲は演奏した事がなく 楽譜も見た事ありません 
手元にあれば もう少しアナリーゼできたんですけどね・・・

マーク・フォードさんの演奏は 動きにまったく無駄がなく 音楽的でした
緻密で繊細な演奏で ダイナミックの大小かかわらず楽器がよく鳴っていました
背が高くリーチも長いのは おチビさんにはうらやましい限りです 

指導者としてのマーク・フォードさん ここが素晴らしい!

■アナリーゼ(楽曲分析)
 曲全体の構成 大きな固まりの音楽の持って行き方
 フレーズの中の大事な部分 モティーフの認識
 わかって演奏するのとそうでないのとは 大きな違いがでます

■各受講者の技術や気質にあった指導
 受講者が自分の言った事を理解しているか とてもよく見ていました
 技術の必要な人には 基礎的な指導(座って床を使ってマレットワーク等) 
 アナリーゼの必要な人には フレーズの歌い回しの例を示したりと

今回のレッスンで よく聞いた言葉は「クレッシェンド」
どこに向かって どのくらいのタイミングで と細かくご指導されてました
そのためには やはりアナリーゼが必要という事です

レッスンではベルジュロのマリンバを使ったのですが
みなさん たぶん初めて弾く楽器なので マレットの選択にも言及されました
そして 表現の為に 鍵盤を弾く位置にも注意との事でした

たぶん 楽譜には書いていないこと・・・

オスティナート(日本でいう所のモード奏法?)の中で際立たせる音
なにも記号がついてなくても 意識してそこを歌って行くように!
メロディー線と伴奏のバランスを 右○% 左○%位と具体的に!

彼の模範演奏は 日本人のそれとは全く異なる響きでした
今まで 若い方の演奏するモード奏法の曲を聞いても「!」とこなかったのは
そのあたりの点で 作曲者の意図する表現ができていなかったのだと思いました

アンサンブルのレッスンで 「手順」をそろえる指導の際には
マレットを上げる「高さ」も そろえた方が美しい等(ドラムラインのようだ!)
ここでも メロディー担当者と伴奏とのバランスを具体的に!

マーク・フォードさんについてまとめると・・・ 

マリンバの響きをよく知っている方(彼の作品からそれが伝わってきます)
そして アナリーゼ能力とバランス感覚(和声感)に富んだ方でした
たいへん素晴らしい演奏家・そして指導者です(太鼓判)

彼の演奏を聞いて モード奏法の曲も 初めて弾いてみたくなりました
また 床を使ってのマレットワーク練習は 大変参考になりました
自分の練習や 後進の指導で実行してみようとおもいます  

おまけ〈マークフォードさん語録〉

「Hum…」→ 日本でいうところの「ん〜」「え〜っと」みたいな感じ?
「better better!!」→ 「良くなったよ!」
「曲を上手に演奏するには 練習して 出来ない事を減らしていかないとね!」
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