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Happyな「悲愴」を聞きました [雑感]

昨夜ヨーロッパのコンサートをテレビでやっていたので見てみました。
一つはベルリンフィルの野外コンサート、もう一つはスイスのルツェルンの音楽祭で
「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」の演奏会。

地理音痴な私は「ベネズエラって何処だっけ?」とネットで調べたりして、
南米大陸の上の方(赤道よりちょっと上)にあることも勉強し、
どういう成り立ちのオーケストラなのかも調べてみました。

麻薬の密売などの犯罪が多発し、ストリートチルドレンも数多くいて
ろくに教育も受けられずに犯罪に手を染めてしまったりするのを防ぐため、
無料でレッスンをする等、国を挙げてクラシック音楽教育に取りくんでいるそう。

普段はまだ20代の自国の若い指揮者が音楽監督をしているのですが、
テレビの音楽祭では巨匠アバドが指揮台にたっていました。
アバドはおじいちゃんになっていましたが、指揮ぶりは健在でした。

曲目はベルクの「ルル」やプロコフィエフ、チャイコフスキーの「悲愴」交響曲など。
前半は、若いオーケストラの良い所を全面に出した好感の持てる演奏でした。
「ルル」はクラシック史上初めてビブラフォンをオケに使用した曲という事も勉強!

「悲愴」が始まってしばらくして、かなりサウンドがHappyな事に気が付きました。

「ああ、この若い人達は南国のお花が咲き乱れるとても暖かい所に住んでいて、
灰色の空がどこまも広がる凍てついたシベリアの広大な大地、寒くて長い冬、
やっと雪が溶けて小さなお花が咲いた喜び、みたいな感覚が薄いのかもしれないな〜」
と一人で妄想。

やっぱり日本人は暗〜い「悲愴」、そしてチャイコフスキーが好きなんでしょうね。

You Tubeにはウエストサイドの「マンボ」をやってるのがありましたが
こちらは文句なし!お客さんも総立ちでノリノリでした。
高い技術、持ち前のリズム感、「のだめオーケストラ」も真っ青のパフォーマンス。
これを超えられるオケはそうそうないでしょう。

このユースオーケストラのメンバーの年齢は10代〜20代後半までだそうなので、
卒業した人達の大人のオケもあるのでしょうから、ぜひ聞いてみたいなと思いました。




タグ:音楽教育
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