着物に呼ばれた気がしたので

夕方、出先からの帰りに小豆大のあられが降り、びしょぬれになって帰宅しました。
体を乾かしている最中、急にとある着物の事を思い出して広げてみました。

数年前、国立のギャラリーでリサイクル着物展をやっているのを見つけ、
（それとも私が着物によばれたのか？）そのスペースに入ってみました。
私の為に仕立てたようにぴったりで、お値打ち品だったので買ってしまいました。
小振りな仕立てで売れ残ってしまったもののようでした。

〈塩沢お召し〉
お召しは横に強いよりをかけて精錬した上で染めた着物で縮緬の一種です。
十一代将軍家斉が好んで「お召し」になったところから名付けられました。
塩沢地方のお召しだから塩沢お召し。

単衣の着物！

今まで、どうやっても合う帯や着回しが見つからず、
せっかく買ったのにまだ一度も袖を通した事がなかったのですが、
色々試して行くうちにやっと納得のいく組み合わせができました。

この着物を着て知り合いの篠笛奏者の女性とマリンバで共演できれば、
と思って買ったのですが、３〜４年ほどたってもまだ実現できていません。
この着物が押し入れから出て来たということは「潮時」なのかもしれません。
せっかく着物に呼んでもらったので、何か企画をしてみようと思います。

それとも・・・
お召しは湿気に弱い織物で、雨に濡れたりすると縮んでしまうそうなので、
「湿度が高いから押し入れから出して〜！」と私を呼んでいたのでしょうか？

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